9月29日に第3四半期決算がありました。
SeekingAlphaの通知は本当に便利ですね。ポートフォリオに銘柄を登録しておくと何かしらのニュースがあれば通知が来ます。
これで気が付くぐらいなので、個別株を保有するセンスが無いとつくづく思います。そのうちETFだけのポートフォリオになりそうだな。
マコーミックとビザは当分売る気は無いですが、QQQあたりにスイッチした方が結果的にリターンが良かった、と言う展開も無きにしも非ずでしょうから難しい問題です。
とりあえず今は個別株云々は置きまして、マコーミックの四半期決算を確認したいと思います。
2020年第3四半期決算を見る
株価が下がっていたので、「あっ、失敗したんだな~」と思いつつチェックしておりましたが、内容は悪くなかったように思えます。
問題なのは株式分割の発表だったのでしょうか?
ホームページを確認すると、「同社の普通株式と普通株式の議決権のない株式の2対1の株式分割を発表した」とあります。
これは単純に株数が2倍になるってことでOK?
「分割により、発行済み普通株式と普通非議決権株式の数が2倍になります」とありますので、合っていると思う。
株価も半分になるので買い易い価格になるね。最近だとアップルが株価分割をしていましたので、次はアマゾンさんでお願いします。
1株3,000ドルって、頭おかしい株価だと思うよ。
純売上高とEPSをチェック
コロナウイルスが落ち着いて来たとは言え、その影響はまだ残っていることだろう。
対象月は5月~8月なのでピークを抜けたあたりの成績となります。
英語表記ばかりで頭が痛くなるが、確認をしなくてはいけない。
PDFデータも多言語対応をしてくれても良いと思うんだ。
アドビさんの今後に期待を寄せておこう。
純売上高
2020年8月末時点が「$1,430.3」、2019年8月末が「$1,329.2」となっていますね。
予想が「$1,390」だったので、4,000万ドルほど予想を上回っています。
前年ベースだと、(1430.3 - 1329.2)÷ 1329.2 = 7.6% となる。
問題無い数字だと思いますが、期待を超えることは無いので無難な数字ということでしょう。
1株あたりの利益(EPS)
2020年8月末時点が「1.53ドル」、2019年8月末が「1.43ドル」です。
予想が「1.52ドル」だったので、+0.01ドルの結果です。
下回るよりかは、良かったと思います。
こちらも前年比を計算すると、(1.53 - 1.43)÷ 1.43 = 7.0%
まぁ伸びてるよね、って評価になると思います。
ついでに営業利益率
SeekingAlphaに予想数字が記載されていたので、ついでに書きます。
営業利益率は売上高と営業利益が分かれば計算できます。
上記の画像には営業利益率の項目が無いので、自分で計算する必要があるね。
営業利益(273.0)÷ 売上高(1430.3)= 19.1%
予想が20.1%だったので1%下回りました。
微妙な株価下落はこれが原因だろうか?
消費者セグメントは好調を維持している
消費者セグメントが引き続き好調をキープしているようですね。
レストランに行くよりは自宅で料理を作る方が良い、という消費者行動の変化に影響されているのでしょう。
前回の結果より事業者向けセグメントのマイナスが減少しました。
それでもマイナスなので、レストランや食品関連で食事を提供している会社が営業制限を受けていることが大きく影響をしているのかなと思われます。
加工食品関連は伸びているようです。
パッケージ販売に切り替えた会社が多かったのでしょうか?
弁当やお菓子類、缶詰系食品などが売れると思えば納得できる話です。
家で過ごす時間が増え、インスタント食品を食べる機会が多くなったってことですね。まぁ私もそんな感じですし。弁当とかドライブスルーの利用率が異常に増えていると感じています。本当、外食をしなくなったよ。
レストラン以外の需要が伸びているってことなので、マコーミックの製品パッケージの強さと多様性が健在であることを改めて示したと言えそうです。
セグメントのポートフォリオ
EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ大陸)とAPZ(東アジア、オーストラリア大陸)はどこの地域だっけ?っていつも思います。
画像を見て分かる通り、ほとんどアメリカですね。
マコーミックは国外にも進出をしていますが、主力はアメリカに集中していることが分かる。当然国内で何か問題があれば影響が大きくなることは必須です。
現実問題として、飲食店の営業制限は少なくない影響を与えています。
15%ぐらいは事業者向けセグメント(アメリカ)なので仕方のないことかと。
その埋め合わせが消費者向けセグメントってことになる。
お店が閉まっているなら、家で料理を作る人が増えるので悪い面ばかりではありません。むしろ消費者にマコーミックの商品を印象付ける良い機会になったと思えば、「ピンチをチャンスに」が現実になった格好ですね。
結果
マコーミックは素晴らしい会社だと思います。
仮に、コロナウイルスの感染拡大が再度引き起ったとしても、その影響は限定的になると考えます。3月~5月ぐらいが感染拡大のピークだったと思いますが、すぐに株価が持ち直した印象があります。
今年は最高値更新を続けてくれるとは思っていませんでした。
現在は少し売られた感がありますが、まだ高い株価水準を保っております。
PERが35倍ぐらいなので、まぁ割高株ってことになるでしょうね。
次回の四半期決算がどうなる楽しみです。
秋冬の時期に入り、感染拡大が懸念されているところでありますが、その影響で外食店を中心に営業不振が続く可能性があります。
事業者向けセグメントの不振に繋がることは明白なので、どのような結果になるのか気になりますね。