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40歳の退職予定者が、週3ぐらいの労働でセミリタイアを試みる。労働時間の拘束が少ない生活を目指すブログです。

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楽天VTIの運用報告書を確認する

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私はNISA口座で楽天VTIを保有しています。

ほんの小額ですよ。

NISA口座は基本、米国ETFの積立に使っています。

VTIとQQQをメインで購入し、余った端数を投資信託で使い切る感じですね。

 

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私のポートフォリオに対する影響は極めて低い楽天VTIですが、せっかく運用報告書をまとめてくれていますので、確認をしたいと思う。

 

 

楽天VTIの運用報告書

 

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純資産総額が結構すごいことになっていますね。

期間が2019年7月17日 ~ 2020年7月15日ということで、2ヶ月ぐらい前のデータになりますが、約1,160億円ぐらいの資金を集めたファンドに成長しておりました。

ちなみに現在の純資産総額が気になったので、ホームページを覗いたところ・・・

 

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約1,350億円になっていました。

素直にすごいと思います。これだけの資金があれば余程の事が無い限り償還リスクは限りなく低いファンドと言えますね。

償還リスクというのは、運用資金が足りない、運用コストに対するリターンが望めないなどファンドの都合で「あっ、来月からファンドの取り扱いを中止します。よろしくね」的なことをする可能性があるリスクを指します。

運用資金が潤沢になると、運用が安定するのでこのリスクが減るかもねって話です。

バンガードが日本から撤退したとは言え、本家バンガードのブランド力は健在なのは変わらない。新規でバンガードの投資信託は出ませんが、現在運用中の楽天VTIやSBIVOOの運用は継続されるので、余り心配する必要はないでしょう。

その証拠に、2ヶ月ぐらいで約200億円ぐらいの資金増加となっているので「バンガード」というバックのおかげで信用性・信頼性が半端ないってことだな。

 

基準価額等の推移

 

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1年のチャートがありましたで、ペタッと貼り付けます。

コロナウイルス問題の影響が出ていますね。

  • 2019年7月16日 11,566円
  • 2020年7月15日 12,263円

リターンを計算すると、6.03%になります。

あんな急落があったのに、それでも6%のリターンがあることを考えれば、預金ってやっぱりクソ雑魚なんだなって思うわ。

スーパー定期とか個人向け国債とか、せめて2%ぐらい欲しいよね。

ある程度のリスク資産を持つことが正解だと思うよ。

始めは、リスク資産と無リスク資産を2:8ぐらいのバランスにするのがおススメだ。

私も最初は、これぐらいだったと記憶している。

徐々に株式資産を増やして行きました。

結果から見ると、急落しても定期積立が正義だと分かる。

急落時にも積立をしていれば、保有している基準価額が下がり、より多くのリターンを享受出来たはずだからね。

 

コストの明細

 

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支払うコストが信託報酬だけなら、低コストだと思えるけど・・・、手数料とか費用とか加算すると結局0.179%になるのね。

あと、これに投資先ファンドのコストも掛かる。

楽天VTIは米国ETFのVTIをただひたすら買い続けるファンドなので、VTIの運用管理コストを支払う必要があるわけだな。

結局、0.179 + 0.03 = 0.209(税込)がトータルコストとなる。

※0.03はVTIの年間運用管理コストです。

まぁ、低コストと言えると思うが、単純にETFを買い付けるだけの投資信託なのでもう少しコスト削減を頑張って欲しいな~とか思わなくもない。

コストを確認した上で思うことは、証券会社の表記って卑怯じゃね?

私が米国株をメインに投資をしているので、SBI証券、楽天証券、マネックス証券で比較をさせてもらうが、以下が楽天VTIの各証券会社のページになる。

 

SBI証券

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楽天証券

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マネックス証券

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各社、差し合わせたかのように年間コストは0.162%程度となっている。

「別途、投資先ファンドのコストが掛かります」ぐらい書いて欲しいのだが。

今回は楽天VTIについて言及をしたけど、ファンドオブファンズに分類される投資信託を選択する時は注意した方が良いだろう。

投資信託を買う投資信託なので、投資先投資信託の運用コストが隠れコストとして掛かるわけですね。有名どころのS&P500の場合は、指数に対して商標使用料が発生しますので、これも表記によっては隠れコスト扱いでしょう。

最近は0.2%でもコスト高に思えるぐらいの低コスト競争を各社が繰り広げているので、素直に書くと馬鹿を見るから、トータルコストの表記を避けているのかもね。

個人的にはトータルコストの表記を義務付けて欲しいと思う。

 

5年間の推移

多分、運用報告書のデフォルトで載せる項目なんだろうな。

でも運用期間が3年しかないので・・・ってことだな。

 

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見え難いけど、少し興味深いと思うことがある。

コロナウイルスの影響で基準価額がガクンと急落しているのは見て取れると思う。

純資産総額の低下がそこまでじゃない感じがしませんか?

 

急落だー

早く売った方が良いぞ

 

これに踊らされた人が余りいなかったのではないだろうか?

淡々と積立投資を実行した人に支えられて、純資産総額がコロナウイルス問題以前よりもより強固になったことが伺える。

また、日本人で投資をする人の割合は低いとされていますが、現実に投資をしている人の投資リテラシーが高くなってきているような気がしますね。

これは喜ばしい事です。

インデックス投資が市民権を得るのは時間の問題かもしれませんね。

 

ファンドとベンチマークとの差異

 

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差異がないことが望ましいが、現実は難しいようです。

やはりETFや投資信託に投資をするファンドは運用コスト面で劣後することが否めない。よって、ベンチマークを下回ることになるわけだな。

楽天VTIに限らず、ファンドオブファンズの永遠の命題と言えるだろう。

同じようにバンガードのETFであるVOOを買うだけのファンドであるSBIVOOも同じような状態ではないかと思います。調べていないので適当になりますが、多分そうだろうな。

これに対して、マザーファンド形式の投資信託であればベンチマークの差異は最小限に収まるとされています。

例えば、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)というS&P500指数に連動する投資信託がありますが、楽天VTIほどの差異は無いでしょう。

マザーファンドがS&P500銘柄(アップルやマイクロソフトなど)を直接買うので、楽天VTIのようにETFに投資をする際に発生する運用コストが掛かりません。

この点はマザーファンド方式の有利性が出ていますね。

 

まとめ

ここまで、運用報告書に載っていた項目について書いてきました。

気になる項目だけをピックアップした形です。

個人的な感想としては、「ファンドオブファンズは運用面では厳しいかな」といった印象を持ちました。

楽天VTIは複数の投資信託に投資をするファンドではありませんので、通常のファンドオブファンズ形式の投資信託よりもマシな部類だと思いますが、それでもコストが積み重なっているかなっていう感想です。

悪い、というわけではありませんが個人的におススメETFであるVTIに投資をする投資信託なので、肩を持ちたいのが正直な気持ちになります。

良い、とも言えないので友人に勧めたりはしないと思う。

もし勧めるとしたら、eMAXIS Slimシリーズの米国株式・先進国株式あたりかな。

個人的には、米国株式か先進国株式をメインに投資をしていれば明るい未来を構築できると考えているので、これを外さない限りは問題ないでしょう。

加えて、可能な限り低コストであれば尚良し、ですね。

私は投資信託よりもETFの方が好きなので、今まで通り米国ETFに投資を続けます。

投資信託はNISA口座だけで保有する予定であり、通常NISAが新しいものに切り替わっても米国ETFメインなのは変わらないと思います。

 

さいごに

楽天VTIは意外とコストが掛かっているな~っていう結論でしたが、他の投資信託にスイッチをする為に売却するほどの差は無いので、そのまま保有しても良いと思います。

どうしてもコストが気になるなら、楽天VTIを保有したままで、より低コストの新規投資信託に積立先を切り替えるだけで良いでしょう。

ファンドによっては売却時に手数料が掛かりますし、含み益状態なら税金も徴収されます。投資信託の長所を思い出してくれ。投資信託は長期の保有で複利が利く投資商品であることをさ。加えて税金の先延ばしも可能であることを。

多分、0.1%程度の差ぐらいだと売却→新規買いにおける税金コストが思いの外重い。

売却せずに買い付け先だけスイッチする方をお勧めしたいね。

私が保有している、もう1つの投資信託であるUSA360とかなら年間コストが約0.5%なので、これを0.2%ぐらいの投資信託にスイッチする際に売却するのはアリです。

毎年0.3%のコスト差はつらいからね。

最近は年間コストが0.1~0.2%程度の投資信託がありふれているので、コスト差による売却スイッチは効率的ではありません。

償還されそうとか、純資産総額の増加ペースが明らかに鈍化したなどの理由がない限り保有で良いでしょう。売るにしても長期保有をして果実が熟れた時に行う方が無駄な税金を支払う必要が無いので、私ならそうしますね。

売却時には税金が掛かるので、慎重に行いましょう。