コロナウイルスの影響を払拭し、ここに来て好調ぶりを見せつける米国株式市場におきまして、高配当個別株・ETFがパッとしない動きをしています。
私のポートフォリオでは、アルトリア・グループとVYMがこれに当て嵌まります。
VYMはNISA口座で買いましたので5年間保有義務があり、すぐに損切をする気にはなれません。貴重なNISA枠を無駄に使った感が・・・あるよね?
今回、同時期に購入したVTIとVYMを比較することで配当金パワーの確認を改めて行い、いかに私が正しい選択をしたのかを書いて行こうと思う。
2018年のNISA口座状況
この年のNISAは年初に買ったので、保有期間は約2年9カ月です。
また、以下3つのETFと投資信託は同時期に買っている為、比較するにはちょうど良いかと思われます。1日ぐらいはタイムラグがあるけど、それぐらいは無視で良いよね。
楽天VTIは余った端数金額分だけ買っていますので、少額だけ投資をしています。
評価損益を見るとVYMの雑魚っぷりが目立つね。
- VTI +120,287円(+20.71%)
- VYM -49,442円(-8.56%)
- 楽天VTI +9,216円(+22.28%)
株価リターンだけで見ると、勝負になっていません。
「VYMは配当金込みなら勝てるから」
そんな声が聞こえて来そうですが、現実はそこまで甘くなく・・・保有を長期間続けるには、かなりの忍耐力を要するかもしれません。
VTIの配当金履歴
VTIとVYMは同時期に買っており、どちらも10回分の配当金を貰っています。
合計で、27,333円の配当金となっています。
VYMの配当金履歴
VTIよりは多くの配当金を貰っています。
配当金でも負けたら、立つ瀬がないでしょうから、ここは大いに頑張って欲しいね。
合計で、43,901円の配当金となっています。
合算すると、71,234円なので配当金として見れば、悪くないのかな?
約116万円を銀行に預けていても、ここまで利息は付きませんし。
年率にすると約2.46%ぐらいになるかと思います。
株価変動が無ければ、とても良い投資商品と言えるのではないでしょうか?
ついでに、楽天VTIの配当金履歴
当然ゼロだよ。
配当金を出していたら、投資信託の強みを潰すことになるからね。
配当金分をそのまま複利に活用できるのが投資信託の強みだよ。
配当込みリターンを計算
上記は株価リターンだけなので、これに配当金を含めれば実質リターンが分かるってことです。たがが2年9カ月間とは言え、結果を真摯に受け止めないといけません。
- VTI +147,620円(+25.4%)
- VYM -5,521円(-0.95%)
- 楽天VTI +9,216円(+22.28%)
配当込みにすると、VTIとVYMの差が多少マシになりました。
それでも年率で見れば約9.45%程度のリターン差が生じています。
うん、VYMはNISA期間5年間で卒業だね。
時期が悪いとか、IT関連株を含むVTIの方が有利だったとか、VYMが不利だった理由はいくつか挙げられますが、「ん?じゃあ、VYMが好調だった時っていつよ?」って話になりますよね。
コロナでも貿易摩擦時でも、市場平均をアンダーパフォームすることが多かったような気がします。市場平均がコロナウイルス問題に付随する下落前の最高値を更新する中、高配当ETFは足並みをそろえて全くついて行けていない。
多くの配当金を貰えるとしても、株価リターンのマイナイス分を補うには至らない、ってことなので、高配当株を中心に投資を考えている人は本当に覚悟が必要です。
個人的な体感ですが、20年ぐらいは絶対に売らないぐらいの鉄の意思が必要かと。
さいごに
言っておきますが、別に高配当株のアンチをしているわけじゃありません。
高配当株を中心に投資をする場合、どうしても個別株とETFのハイブリッド運用になるかと思います。その場合、ご自身で考えた幸せになれる配当金集金ポートフォリオが、特に何も考えずに積立設定をしている市場平均ETF・投資信託に劣後する確率が十分にある、というのが問題です。
個別株は、すごく時間を掛けて銘柄選別をします。銘柄をスイッチする際も色々と頭を悩ませることもあるでしょう。ポートフォリオの比率だって気にします。
一方、投資信託は最初に投資するファンドさえ決めて積立設定をすれば、あとは放置するだけです。ETFの場合は定期的に買い注文をする必要がありますが、その手間も毎回10分程度ぐらいですし、購入するETFもあらかじめ決まっているでしょう。
個人的には時間と労力を消費する割に、たいした結果が出ないだろうな~って思うところです。実際2年9カ月の結果が上記のアレです。
これで、「よし、このまま高配当株を保有し続けるぜ!!」ってモチベーションが沸くなら問題ないのですが、残念ながら私は逆ですね。
VTIは本当に丁度良いETFだと思います。
株価リターンがそこそこ、配当金も少額だけど出る、これで満足です。
アルトリア・グループとVYMを保有していてストレスを感じることはありませんが、毎週ポートフォリオの確認をしているので、こいつらだけマイナスなことが非常に気にかかっており、隙あらば売却をしたい。
損切りをするとしたら、約30万円なので結構重いです。
私には高配当株が肌に合いませんでしたが、人それぞれだと思うので自身の性格に合った投資先を見つけることが肝要ではないでしょうか?
高配当個別株を定期的に積立をしている人はマジでリスペクト対象です。
私には絶対に無理ですからね。自分に出来ないことを出来る人は個人的に尊敬しますので、是非突き進んで欲しいと思います。