コロナウイルス問題に起因する暴落が少し落ち着いて来たので、私が保有している唯一のレバレッジ投資の保有感を語ろうと思う。
以前に、USA360を評価したことがあった。
随分前の記事なので、更新する必要があるな。
この時の評価は、「まぁ、ポートフォリオの一部採用ならアリじゃない?」ぐらいでした。今回の暴落を受けて債券が上手く機能していたのか気になるところ。
とは言え、レバレッジを27倍も利かせた債券ですので、BNDやAGGなど純粋な債券ETFと比べると雲泥の差があると思うので、あまり期待をせずに調べることにするよ。
USA360 VS 楽天VTI
NISA口座で保有している投資信託を比較しようと思う。
どちらの投資信託もVTIがメイン配分なので、「債券を入れた方が良いのか?」に一定の評価が出来るような気がしますね。
それぞれの資産配分は以下の通りなので、参考までに書いておきます。
- USA360 VTI 90% と 債券 10%(10%に対してレバレッジ27倍)
- 楽天VTI VTI 100%
1月30日 ~ 4月8日の期間で、毎日ではありませんが定期的に記録を取っていました。
株価変動で気になった日をピックアップ
2月6日
まだコロナウイルス問題が大きく取り上げられていない時期なので、これが通常時の変動値になりそう。やはり株100%の方が期待リターンが高いことが分かる。
USA360だってVTIを90%含んでいるのに、債券部分のおかげでリターンが半減している。
2月25日
USA360の数量が増えていますが、これは定期積立(毎月20日に1万円)が実行されたからだよ。この調子が続くとすれば、どちらの投資信託を選択しても、大きなリターン差を感じませんね。10年以上単位で見た時の、コスト差が響きそうな印象。
2月26日
終わりの始まりを告げる。
市場平均がボコボコ売られる時は、債券様様の展開になるね。
例え債券部分にレバレッジが掛かっていようとも、下落が抑えられていることが分かる。
3月4日
毎日同じようなマイナスが目立つ中、久しぶりのプラス日となっています。
意外にも変動値に差がありません。
VTIちゃんサボりすぎ問題じゃね?って思ってしまうわ。
これは債券も仕事したって認識で良いのだろうか?
ここまでの変動値を追ってみると、USA360の債券部分が割と仕事をしている印象です。VTIの下落幅よりも毎回抑えられているような気がするので、急落・暴落時には債券は大いに存在感を増すと考えて良いでしょう。
レバレッジでも機能することが見れただけでも、今回の大きな下落は意味のあるものとなりそうだ。27倍が利いたのかもしれないな。
3月11日
毎日のジェットコースター相場に嫌気がさして来ますね。
さて、両投資信託が保有して初めてのマイナスになった日だと思います。
おそろいなので何も怖くないね。
こう確認をしていると、毎日毎日市場平均が被ってい良いマイナスじゃないわ。
動きが荒いから、手数料が無料ならVOOやVTIでデイトレすらできそうな相場だな。
買いは無料でも売りは手数料が発生するから空論ですがね。
3月12日
この日はいつもと毛色が違います。
今までは上昇時に、楽天VTIとUSA360の差が大きく開くことはありませんでした。
この日は大きく水をあけられていることが分かる。
11日の米国株式市場は何かありましたっけ?
単純に債券売りがあっただけかもしれないが。
3月17日、18日
上げてから落とすの止めてもらっていいですか?
市場平均で10%ってやべぇな、って思っていたのに。
コロナちゃん「すぐに帳消しにしておきました」
いらんことはしなくていい。投資信託をメインにしている層から見れば、毎日の変動値を密かな楽しみにしている人だっているだろうに。積極的に切り捨ててくる。
3月21日
大きな下落時にUSA360の方が初めて悪い結果を出している気がする。
債券がストッパー機能しなかったのか、それとも株・債券ともに売られたのか、原因は分かりませんが今までと異なる動きをしていますね。
3月26日
定期積立が実行されております。
気が付けば、含み損がそこそこ蓄積してきたところだね。
- 1月30日 楽天VTI +21.94% USA360 +3.68%
- 3月26日 楽天VTI -8.32% USA360 -7.17%
この辺りで、「積立NISAを解約しました」っていう人が出て来てもおかしくない。
実際、積立資金の約3割が吹っ飛んでいるわけですし。
4月8日
ここまで、日々の結果を載せて来ましたが、どうだったでしょうか?
少しでも保有感の参考になれば幸いです。
2月25日~4月8日までの期間にて、今回の暴落の変動値を比較したい。
理由としては、私の記録上2月26日分から下落が始まっているからですね。
- 2月25日 楽天VTI +29.42% USA360 +7.49%
- 4月8日 楽天VTI -2.68% USA360 -1.54%
楽天VTI -32.1%
USA360 -9.03%
この変動値の差をどう見るべきか。
債券が10%(レバレッジ27倍)のUSA360は、防御力に問題がないように思える。
十分に合格点を上げたいですね。
さいごに
下落時のUSA360は意外にも機能することが分かった。
では逆に高騰した時はどうだろうか?
リバウンド時の動きを確認したが、楽天VTIをアウトパフォームしたことは今回の記録期間内では限られていたと思う。
という事は、上がる時は楽天VTIに劣後するが、下落時には下げ幅を抑えられることになるので、長期に耐えられそうな投資信託って評価に格上げだな。
あくまで私の評価ですが、防御力重視の投資信託の一翼を担えそうです。
ただ、楽天VTI(0.162%)とUSA360(0.4945%)のコスト差が問題ですね。
あと、資産総額の差も軽視できないでしょう。
久しぶりに見たら、楽天VTIが800億円を超えていました。
市場平均インデックスの投資信託とETFは一生保有で問題ないことを考えれば、超長期間運用になるので、早期償還リスクやコスト差によるリターンの減衰は出来る限り回避した方が良い、というのがセオリーです。
やはりコスト差がある以上、ポートフォリオの一部として採用する方がベターとなり、ありきたりですが市場平均やS&P500へのコツコツ積立投資が王道という結論は変わらないかと思います。
USA360のポテンシャルは非常に高いと評価出来るので、非常に惜しい。
今のところは、NISA口座で月1万円積立を続けて行きます。
一括投資の楽天VTI VS 積立投資のUSA360の構図となりますね。
コスト差以上のリターン差が生まれることを期待して、出来る限り続けよう。
でも、無職予備軍の私なので途中で断念するかもしれません。その時はあしからず。