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40歳の退職予定者が、週3ぐらいの労働でセミリタイアを試みる。労働時間の拘束が少ない生活を目指すブログです。

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ディフェンシブ銘柄とは?自分にとって真の仲間を探そう

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本日のNYダウは、前日比2,112ドル高となり結果として20,000ドル台まで回復しました。何でも過去最大の上げ幅らしいですよ。

最近は「過去最大」という言葉が非常に気安いものになっていますね。

さて、短期での暴落を経て思うことがある。

こんな時の為に株価下落を抑えられるディフェンシブ銘柄を採用しているのだ。

生活必需品やヘルスケア関連銘柄などは、さぞ満足できる結果だったに違いない。

だってさ、株式市場が好調時にたいしたリターンを挙げられず、逆に不調時にもパッとしない結果なら、「お前、いなくてもよくない?」という考えに至るのも無理ありませんから。

ってことで少しチャートとにらめっこしてみよう。

ディフェンシブ銘柄を考える

ディフェンシブ銘柄って言うぐらいだから、防御よりのスキルを持った頼れる存在だと思って良いだろう。急落時には自己防御力アップバフを掛けて味方全体を守ったり、敵が急落攻撃を仕掛けてきた際にはダメージカットもしてくれる。長期戦を見据えれば、絶対に必要な人材(銘柄)ってことになる。

 

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こちらはコロナウイルス問題に起因する暴落が始まる前からのチャートです。

約1ヵ月間ですが、急落耐性があるのか確認できると思います。

比較対象はVTI(市場平均)、QQQ・VGT(情報技術)、VHT(ヘルスケア)、VDC(生活必需品)の各ETFとしている。

  • VTI -34.80%
  • QQQ -27.40%
  • VGT -31.47%
  • VHT -28.57%
  • VDC -25.30%

さすが、ディフェンシブ銘柄だわってなる?

いや、確かに下落幅を抑えられていると思うよ。

でもさ、もっとハッキリとした差があっても良くない?と思うわけよ。

市場平均が最も下落をしている点については苦笑い状態ですが、ディフェンシブ寄りのセクターETFを採用しても結局急落の影響は避けられないってことになります。

ディフェンシブ銘柄を中心に投資をされているブロガーさんによっては、「長期で見れば問題ない」的なことを言われています。

つまり1ヵ月程度の急落では本領が発揮できないってことだから、少し長い目で見る必要があるってことだ。本当か?ぜひ確認をしてみたいと思う。

ディフェンシブ銘柄の長期保有の優位性を確認するぞ

上記のチャートを1年、3年、5年、10年で見て行こうと思う。

ここでディフェンシブ銘柄が真の仲間かどうか分かるよ。よく見て欲しい。

 

1年

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1年間になると、QQQとVGTの軽傷ぶりが目立ちます。

相変わらず市場平均のへっぽこぶりが見て取れる。いつになったら回復するんだろう状態ですね。チャートの右端部分の急落っぷりがすげぇ。

 

3年

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3年間になると更に差が顕著になる。ここら辺で「ディフェンシブ?ETF」と考える人が出て来てもおかしくない。

まだ、3年程度ではディフェンシブ銘柄の本領を発揮できない期間のようだ。

 

5年

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そろそろ現実に目を向ける期間になって来る。

市場平均とディフェンシブETFが、真っ先に暴落すると認定したハイテク関連ETFに大きく劣後する、という現実にさ。

まだまだ期間が甘いようだ。ディフェンシブETFはまだ終わらんよ、という声が聞こえて来るので、もう少し長い目で見ることにする。

 

10年

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10年と言えば、オリンピックやサッカーワールドカップ などが2回開催されるぐらい長い期間だから、ディフェンシブETFがその他を駆逐してもおかしくない。

まぁ、結果は見ての通りなのでコメントし辛いけど。

どれぐらい長期で見れば、ディフェンシブがハイテクに対してアウトパフォームすることが出来るんだ?これ以上長期で見ても現在の投資判断基準の採用足り得るかはすごく疑問ですよ。

10年間で見れば利益が出ているので投資として成功と言えますが、ハイテク銘柄に勝っている期間は10%もありません。今回の暴落を含めた期間だと半年以降は常に負けている状態になるのでは?常敗ETFと認定しましょうかね。

おまけ 暴落する期間を含まない場合

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今回の暴落を含まない、2010年1月~2020年1月までのチャートになります。

株式市場全体が調子が良い時は、ディフェンシブ銘柄なぞ採用する理由が無いぐらいにリターン差が出ていますね。

もちろんこれはETFの話なので、個別株にも当てはまるわけではありません。

ただ、一定の基準にはなります。

果たしてこの時に、過去10年間のリターンを参考にしてディフェンシブ銘柄を採用した人がどれ程いるのでしょうか?

配当金目的以外では殆どいないかもしれません。

今回の暴落を経て、情報技術セクターがディフェンシブの側面を有していることが確認できた。これは良い意味で収穫と言えるでしょう。

何もディフェンシブは生活必需品やヘルスケア、通信セクターなどの専売特許ではないと証明されたわけです。

さいごに

今回の暴落は「ディフェンシブ銘柄とは?」を確認する良い機会となりました。

長期間保有するつもりなので、下落幅が抑えられる銘柄をポートフォリオ内に入れたい気持ちは常にあります。私の保有銘柄だとマコーミックにその役割を期待していたのですが、今回は全く機能していませんでした。

1番最後に仲間入りしたビザが1番役に立っているとか、すごく皮肉ですよね。

マイナスにまみれた状態だからこそ、損切りをしてポートフォリオ再構成をした方が良いのかな?税金を支払う必要がないしさ。

よって、真の仲間を選定することを考えたい。

候補としては、ありきたりだけどQQQとVGTだろう。

個別株は業績次第で発狂することを考えれば、気楽に保有できるETFが無難だ。

問題はVTIを売ってまでポートフォリオ再構成をするのかってこと。

または毎月の積立で対応するかだな。こっちの方がストレスないか。

 

あと、今回の暴落で無配のアマゾンの方が、ディフェンシブ至上主義者達が選択する銘柄より気楽に保有出来ていることを忘れてはならない。

 

もうディフェンシブ銘柄とかいうクソダサい言葉は使わない方がいいのかもね。