ほどよく働いて、セミリタイア生活を実践する

40歳の退職予定者が、週3ぐらいの労働でセミリタイアを試みる。労働時間の拘束が少ない生活を目指すブログです。

スポンサーリンク

コロナショックで下落中であることを鑑みて、インデックス積立投資の出口戦略を考えてみる

スポンサーリンク

コロナショックはまだ買い出動する必要がない程度の下落なので余裕で放置でOK。

しかしながら、積立投資終盤時にこのような下落が起こった時にどのような行動を取るのが正解なのか、少し考えてみたいと思う。

インデックス積立投資の出口戦略

普通に考えれば、積立額を少しずつ取り崩す方法が挙げられる。

例えば、毎月5万円の積立を20年間続けたなら、折り返し地点の21年後以降に毎月10万円ずつ20年間取り崩しをすることができる、と言った具合だ。

この場合、20年以上の運用で100%以上のリターンを得ていることが条件です。

そう難しく考えなくてもクリアで来る条件だと思う。年数が増えればその分達成する確率があがるので、「20年間積立 + 数年間放置 + 取り崩し開始」この3連コンボを決めればいいだけの話になる。

インデックス投資における運用期間のアドバンテージは大きく、早く始めた分だけ有利に働くことは周知の事実であるわけで、やらない手はありませんね。

リーマンショック時に取り崩しを開始

コロナショックはまだ継続中なので、どこまで下落が進むのか分かりません。

ここは例によってリーマンショック時でのシミュレーションとなる。

条件は以下の通り

  • 運用なしと運用あり(S&P500)で比較をする
  • 資産は2000万円(原資1000万円+運用益1000万円)
  • 毎月10万円ずつ取り崩しをする
  • S&P500はETF(SPY)で考える為、約10万円の取り崩し扱いとなる
  • 税金は考慮しない

 

 

※株価のデータソースはMorningstarから

※ドル円のデータソースはみずほ銀行のヒストリカルデータから

 

SPYを558株(1000万円相当)保有していて、100%のリターンが乗っている状態からスタートしている。時価計算をして毎月数株ずつ取り崩しをしています。

一部抜粋すると、「525 → 521 → 514 → 506 → 497」という感じで、月毎の時価に合わせて売却する株数が変動している。

このグラフを見て分かることは、「株価変動 + 為替変動」の逆相乗効果がやばいってことだな。

あと、正直計算が合っていると思いたくないですね。

多分どこかで2重計算を繰り返して余計なマイナスを計上していると思うわ。

でも私の頭ではこれが精一杯だったんだ。速攻で500万円以下になるとか、それは無いんじゃない?とか思いつつも終盤の動きは妥当ではないでしょうか。

取り崩す金額より、株価が上昇するスピードの方が速いので結果的にレンジ相場みたいな動きになっている。

取り崩しても、「あれ?取り崩す前に戻ってないか?」のような感想を抱くかもね。

結局、相場に居続けて常時運用をしている方が幸せになれるってことになります。

付け加えるなら、損切りした人が最も損を被ることになる。

このリーマンショックの暴落を運よく回避できた人でさえ、10年後ぐらいには立場が逆転となることが上記のグラフから分かると思います。(計算が合っていればね)

では損切りをした人はどうでしょうか?

損切りラインは人それぞれだと思いますが、-20%ぐらいから意識することになると推測します。-10%程度の下げで損切りをするなら、そもそも積立投資を選択していないでしょう。

であれば、1,600万円程度の金額を確保できることになり、毎月10万円ずつの切り崩しは約13年でストップすることになるね。

今回は税金を無視しましたが、損切りをすると税金で差し引かれた金額が重く圧し掛かることになります。損切りをする人は多分どこかのポイントでまた買うと思うので、また売却をする際に税金の支払いが生じます。

-20%の時に損切りをした時、内訳は「1000万円+600万円(利益)」となり、利益の600万円部分に約20%の税金が圧し掛かります。約120万円程度は差し引かれることに。

ってことは損切りをして再び買いポジションをとる場合、-120万円からスタートすることと同義となります。

+120万円になってからが本当のスタート地点とか嫌すぎませんか?

なのでインデックス投資の場合はとにかく相場に居続けることが肝要であり、無駄な売却を減らすことがとても重要です。買いはともかくとして、利益が乗っていれば必ず税金が発生する売りは基本的に厳禁行為と言えるでしょう。

出口戦略のように、もう買うことがなく売りしかしない、というように明確な段取りが自分の中で出来上がっている場合はその限りではありません。

無駄な売りをすることで税金が発生してリターン効率が悪くなる運用は避けましょう。

リーマンショック時に積立投資を開始した人は勝ち組

取り崩しのシミュレーションは結構微妙だったのですが、じゃ絶賛積立中の人にとってはどうなの?ってことでグラフにしてみた。

 

 

円貨評価額の推移でグラフ化したものになります。

1株当たりの株価と時価のドル円で計算。つまりSPY1株あたりを日本円で表示したグラフになるので、ほとんどチャート図と一致することでしょう。

理想的な右肩上がりをしていますよね?

何も考えることなく積立投資を実行できるだろうな。リーマンショック前後から始めた人はまじで勝ち組だと思う。

この右肩上がりっぷりを今後数十年でも同じように見せて欲しいところだ。

最後に

ちょうどコロナショックで下落中だったので、下落時に困ることって何だろうな?と考えた結果、今回の出口戦略の記事となりました。

そもそも積立中での株価下落は別に困る事じゃないし。どちらかと言えば容認していて、次の積立日までそのままでいてくれ、ぐらいに思っているわけだ。

とは言え、毎日マイナスを見ると気が滅入るのは確かです。

何事も適度に、が良いですね。今回のような急落は出来れば無い方がいいよ。

ゆるやかな上下で頼みます。

あと、どうせ下がるなら私のタイミング投資基準を満たす株価まで下がってくれると、とても喜びます。あともう1回か2回大きい下落が来ればチャンスが訪れそうだけど、さてどうなることでしょうね。

大きな下落があると毎度思うけど、リバウンドリターンを狙えるレバレッジETFがとても気になります。半額祭りになればINしてもいいかもね。

早期償還のスリルを毎日味わうことが出来る貴重な経験となることでしょう。