先週の米国株式市場はひどいものでした。
聞けば、過去最大の下げ幅でリーマンショック時を超えているらしいですね。
ETFか投資信託を選択しているホルダーは無視していい
売り急ぐ必要は全くありません。
というか「売る」という行為自体考えなくていいですよ。
もし、ETFか投資信託を保有しているのに売りたいと思っているなら、性格的に長期保有に向いていないと思われます。
これはインデックス投資を選択している人だけの話だよ。
アクティブ投信やレバレッジETFを選択している人は好きなように売却をしましょう。相場がアクティブに動いているんだから、取引も積極的に行うと良いです。
S&P500やMSCIコクサイなどの市場平均に投資をしている人は、そのまま継続をするべきだと思います。
だってそうでしょう?
そもそもインデックス投資を選択している層は、前提条件としてドルコスト平均法を利用した毎月積立を採用しており、ほとんどのホルダーは現在も積立中となります。
したがって、株価が急落をしている状態は、それイコール安く買える状態と言えるわけであり、人によって異なりますが10年後~30年後ぐらいを目途に最大リターンを目指している段階であると思います。
ゆえに自分に少し問い掛けてみましょう。
大事なのは現在のリターンですか?
20年後が最大リターンとなればいいですか?
後者の方が近いのであれば、何も気にする必要はありません。
数年後には今回の急落なんてただのノイズ扱いですよ。
「ああ、そんなこともあったね」とか「たかが積立2回分ぐらいしか続かなかった下落なんて誤差だろ」ぐらいの記憶しか残らないかもしれません。
少なくとも私は、相場に合わせた取引なんて考えるだけ無駄なことだと感じていて、米国株式市場平均をメイン投資先に据えているので、自分の感情なんて排して積立投資で十分と考えています。
ポートフォリオを変更するとしたら?
基本的には市場平均への積立投資で問題ないのですが、将来の最大リターンを考えるとセクターETFやレバレッジETF、個別株などをミックスしたポートフォリオ構成も悪くないと思っています。
なので、私の現在の保有状態でポートフォリオ構成の変更を少し考えてみます。
こちらは外貨建評価額の一覧です。
NISA預かりの銘柄は5年間保有しておきたいので除外しますね。
ポートフォリオの銘柄スイッチを考えると、特定口座で取得している銘柄を売却するか追加投資をするかになります。
- マコーミック → 売りたくない
- アルトリア・グループ → 売ってもいい
- ビザ → 売りたくない
- VTI → できれば売りたくない
- アルトリア・グループを売却して、その資金で新規・追加購入をする。
- VTIを一部売却をして、その資金で新規・追加購入をする。
- 現在の余裕資金で新規・追加購入をする。
この3パターンのいずれかを採用することになりますね。
「1」+「3」でマスターカードを新規購入をする、というような動きが現実的でしょうか?
その場合、個別株比率が上がるのがネックですね。私はETF80%と個別株20%でポートフォリオを組みたいと考えていますので。
やはりVGTやQQQあたりで満足しておくべきかもしれないな。
ということで、私の場合は極端にポートフォリオ構成を変更することは無さそうです。
最後に
今回の下落を機会に個別株を全売却して、ポートフォリオ構成を全てETFにしたらスッキリするんじゃない?とかって思いましたが今回はスルーしました。
マコーミックとビザは一生保有したいと考えて取得しているし、個別株だけの特権である増配発表時の増配率アップは1年の中で見逃せないイベントとなりつつあります。
去年だと、マコーミックは前年比8.8%の増配、ビザは前年比20%の増配を発表していました。保有しているだけで去年より貰えるキャッシュが増えるとか最高かよ、って毎度思っているので私の中では割とポイントが高いですね。
だって給与とボーナスは前年比で、ほぼ据え置きだよ。
上がっていても雀の涙ほどです。言ってて悲しい。
個別株を切ってしまうと、このイベントへの参加権を無くすのと同義ですから、長期保有の1つの楽しみとして末永く参加しておきたいところです。
だからと言って個別株を中心に保有することは決してありません。
何度も言っている通り、VTIを投資先の中心に据えるのは変わりありません。
最近積立投資を始めた人は今回の下落で不安に思うかもしれませんが、インデックス投資を選択した時点であなたはとても優秀です。
そこいらにいる「株=損をする」とかって考えている残念な人たちに比べると、将来の人生設計について真摯に受け止め考え、そして行動力を持ち合わせた一握りの選ばれた戦士たちと言って差し支えないでしょう。
是非とも継続をおすすめ致しますよ。当然ながら私も絶対に継続します。
10年以上先の将来において最大リターンを目指しているなら、今回の下落なんて無視して構いません。ましてや売ることを考えるなんて非常にもったいない行為です。
相場は自分の思い通りの動きなんてしませんよ?
それが出来れば個別株集中投資で資産を増やすことの方が道理です。
それが出来ない人が私を含めて投資家の大部分を占めることを考えれば、市場平均のリターンで満足をするべきだと考えます。
そのささやかなリターンでさえ、ただ貯金するだけより遥かに優秀なのです。
よって、現在が資産拡大の経過途中であれば売りより買いをするべき時期ということになりますね。それでも目先のリターンが大事なら自身の考えに従って行動するとよいでしょう。
私は考えに従って積立投資を継続することにします。