ほどよく働いて、セミリタイア生活を実践する

40歳の退職予定者が、週3ぐらいの労働でセミリタイアを試みる。労働時間の拘束が少ない生活を目指すブログです。

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配当金目的で保有しているアルトリア・グループ(MO)の本音

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配当金大好きな投資家たちなら絶対に保有しているであろう、タバコ銘柄の雄「アルトリア・グループ」についてのお話になります。

米国株を始めた当初は、「配当金を再投資することでキャッシュの最大化を図るっ!!」って意気込んでスタートしました。

その気持ちはすぐに途切れた訳ですが、名残銘柄である「アルトリア・グループ」は現在でも保有しています。

アルトリア・グループ(MO)への投資効果

投資を始めたての頃は、すごく単純に考えていました。

タバコ銘柄自体が多くの配当金を出すので、どの銘柄を選択しても年間5%程度の配当金を得られるのでお金がどんどん増える、ってね。

今思えば、なんとまあ浅はかな考えでしょうか。

株価が下落することを全然考慮に入れていなかったわけですよ。

投資家あるあるですが、「自分が買ったら株価が下がる現象」ってやつに直面した時、正気に戻りました。タバコ銘柄って滅茶苦茶リスクある、FDA(米国食品医薬品局)の発言一つで配当金数年分が吹っ飛んでるよ。

この値動きで正気に戻ったよ

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1回目の下げはFDAの発言だったと記憶しています。

ここで配当金目的の投資はNGだなと悟りました。

2回目の下げは米中貿易摩擦問題に付随する下げだと思います。

もう一生購入時の水準まで戻らないから、配当金でマイナス分を帳消しにするまで保有するしかないって腹を括りました。

今日の時点で、約-2,500ドルの含み損に対して約680ドルの配当金を得ています。

ね?

割に合わない投資だと思いませんか?約2年の保有結果がこれですよ。

現在の株価水準のままだと、あと5年ぐらいは保有しないと配当金を合算してプラスにならない計算だよ。これを考えるといつも鬱いです。

更に追い打ちを掛けることを書いていく。

同時期ぐらいに取得したVTIと比較する

自分の無能っぷりを晒すようで気が進みませんが、結果が出ている以上事実を受け止めないといけません。

 

www.hodo-work.com

 

こちらの過去記事に、最初期に取得した銘柄を戒めとして記載している。

保有記録から確認すると、VTIとVYMはその年に保有しているので実質リターンがほぼチャートと同様ぐらいだと思われます。

 

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アルトリア・グループの取得が2018年3月26日になりますので、期間が約2年と短いものになっていますが、リターン差がやばいことになっているね。

 

  • アルトリア・グループ -24.21%
  • VTI +25.69%
  • VYM +14.43%

 

アルトリア・グループ様は、ご自慢の高配当金でカバーできそうですか?

まぁ無理だよね。配当金の差額を考慮に入れてもVTIに勝てる数字じゃないよ。

ぶっちゃけ、早い内にアルトリア・グループを損切りしてVTIにスイッチする方が数年後のリターンを考えると幸せになれる、ってことですね。

今度50ドルぐらいに戻ったら、本気で検討をしようと思う。

タバコ銘柄の未来

未来のことは断言できませんが、タバコ市場そのものが先細りして行くことは想像できるので、あまり明るい将来を期待することができません。

現在はそう思っていますが、投資をした頃はそんなことを微塵にも思っていませんでした。あと50年ぐらいは高配当金を出し続けるだろう、と本気で考えていたわけです。

あとタバコが売れないなら、別事業で巻き返しを図るぐらいの企業力がアルトリア・グループにはあると、根拠なく信じていたことも問題でした。

過去の業績が素晴らしいから、今後も素晴らしい結果をもたらすと、盲目的に信じて投資に踏み切ったのですが、きちんの情報を精査しなかった自分の落ち度ですね。

私はタバコ銘柄の未来に落胆をしていますが、現在でも購入しているホルダーさんがいることを考えれば、私の考えが浅いだけなのかもしれません。

単純に配当金目的じゃないよね?(まぁ、それはないだろう)

株価成長に期待していると思うので、購入しているブロガーさんは出来れば投資している理由なんかをブログ内で書いてくれると参考になります。

最後に

アルトリア・グループを下げるような発言ばかりで申し訳ありませんでした。

保有している手前、良い所を書きたいのですが、配当金を多く出すぐらいしかないので長所と言って良いのか分かりません。

だってその配当金にしても、株価下落を考えると合算でマイナスだよ?

配当金目的で投資をしているのに、その配当金のおかげで結果マイナスになっているとか皮肉が利きすぎだと思います。

やはり「株価成長 + 配当金」を期待できるハイブリッド銘柄の方が、より良い投資効果を我々投資家にもたらすことになります。

保有していて含み益になっていないETFや個別株って購入失敗感が半端ないよ。

含み益になっていて、かつ配当金も頂く。

これが自身にとって好循環となる、良い投資の基本だと思います。

なので、これから投資をしようかなって考えている人は、まず株価成長が期待できる銘柄を選定しましょう。配当金はおまけ程度の認識でいいからね。

しかし、配当を出していない成長株の保有にはご注意を!!

無配グロース株は配当を出さない代わりに株価で株主にリターンをもたらします。

業績や財務状態などを自身でキッチリ調べることができるなら問題ありませんが、他人が分析したデータやブログ内容を鵜呑みにして投資をするのはご法度ですよ。

自身で判断できないなら投資をするべきではありません。

私は自分の分析レベルでも判断できるマコーミックとビザに投資をしていますが、中には判断に困る銘柄も多々あります。これは単純に私の理解力不足が原因なのですが、そうした良く分からない銘柄については、すぐに除外していますよ。

私のポートフォリオの半分以上がETFで固められていることからも分かる通り、分析が必要な個別銘柄は極力保有しない方針です。

理想はETF(80%)と個別株(20%)としていますが、まだこの割合に達していないので、当分個別株を購入することはないでしょう。

少し話が逸れましたが、自身で判断できるものに投資をした方が後悔がないですよ。

現在の私の保有銘柄で後悔を覚えるのはアルトリア・グループだけです。

投資方針が変わった結果ですが、逆を言えば投資方針をきちんと決めてから投資を始めていれば避けられた後悔ですね。

ブログ村の配当金再投資とかいう宗教団体がいなければ、もっと早くに気が付いていたのに。もうずいぶん駆逐されたような気がしますが、まだまだ根深いですね。

あっ、別に配当金再投資そのものを否定している訳ではありませんので。

トータルリターンで投資結果を見ることができない考えに対して、肯定的に思えないだけですよ。たぶん株式市場平均に負けると思うわ。

これから投資を始める人はよく調べてから実行に移すようにしましょうね。