ほどよく働いて、セミリタイア生活を実践する

40歳の退職予定者が、週3ぐらいの労働でセミリタイアを試みる。労働時間の拘束が少ない生活を目指すブログです。

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VTIとQQQから見るインデックス投資の節目が変わるとき

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毎月積立をしている私が大好きなVTIが絡んだ話になります。

株式市場平均への投資はセオリーだと思っていますが、数十年後に必ず勝利者になっているのかは分かりません。

10年後の株価なんて保証されていないからね。多分上がるんだろうな~って期待を込めて米国株に雰囲気投資をしている人は私だけではないと思います。

ブログを始めてからチャートとにらめっこする時間が増えたので、気になることを書き綴っていこうと思う。

VTIとQQQ

メイン投資としてVTIは不動のものとしたい。

ただVTI100%なんて私の性格上無理だと思うので、幾つかのETFと個別株を組み合わせることで長期投資をストレスなくこなしたいと考えている。

今回はQQQにスポットを当てたってことになる。

VGTと迷ったが、ナスダック100の方が指標としてはスタンダードだと思ったので、QQQを選択しました。

VTI

 説明不要の米国株式市場平均そのものと言って差し支えないETFだ。

知らない人は過去記事を参照下さいませ。

 

www.hodo-work.com

 

比較する時はVTIを基準にすれば問題ない。

S&P500でもいいが、私はVTI派なので毎回VTIを基準に考えている。

株高局面にて、VTIだけに投資だと少し物足りない気がして、組み合わせるパートナーをいつも探しているのが私の日常になりますね。

その結果が、個別株で保有しているマコーミックだったり、ビザだったりします。

 

www.hodo-work.com

 

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私の投資先はVTIとマコーミック、ビザの3本柱で成り立っています。

QQQ

「インベスコQQQトラスト・シリーズ1」という名称の米国ETFです。

ナスダック100指数に連動した投資結果を目指すETFになります。

時価総額が高く、非金融企業100社で構成されたナスダック100指数に連動。

経費率は0.2%で、インデックス投資としては高コスト水準と言えるでしょう。

 

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Morningstarからのデータになります。

情報技術セクターがメインになっていることが分かりますね。

個別株で見ると、時価総額のトップ3であるアップルとマイクロソフト、アマゾンで約3割のウェイトを占めています。

QQQをメイン投資にすると、上記の3社が4半期決算を失敗しただけで大きく株価が下がることだってあり得る話になるので、過度に投資ウェイトを高くすると痛い目を見るかもしれませんね。

VTIとQQQで見るインデックス投資

ここでようやく本題に入ります。

私が最近感じることに、「インデックス投資が時代に沿って徐々にカラーが変わってしまう」ってことが挙げられます。

インデックス投資って株価指数に連動していればOKなので、市場平均だろうがセクター別指標や高配当指数でも等しくそれに該当します。信頼できる指数なのか?は別問題として多種のインデックス投資が可能である環境になっていますよね。

多くの銘柄・セクターに分散された市場平均への投資が、最もリスクリターンのバランスが整っていると、私は結論付けています。これは今までの考えと変わらずで、米国株市場平均そのものであるVTIに対して全幅の信頼を寄せていることに不安や不満を一切抱いていません。

しかし、トータルリターンで見ればQQQのような少数精鋭のインデックスETFに投資をした方が、良い結果を産むということを認識する必要があります。

1年間で比較

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  • VTI +21.25%
  • QQQ +36.99%

急落(リーマンショック級)や大きな調整があった場合の下落が大きいから、「1つのセクターに隔たっているETFよりも大きく分散されたETFの方が優秀だ」という意見をよく聞くかと思います。私も安心感から長期保有はVTIを選択したわけなので、例に漏れることなくスタンダードな考えで投資をしていることになりますね。

しかし、1年後に急落が来たとして、リターン差分の15.74%を超える下落が果たして起こるだろうか?

急落時にはそれ程差がない割に、急騰時には大きく差が開く。

これはそのまま、VTIとVTの関係に当てはまるね。

世界に分散したVTよりも米国に集中しているVTIの方がトータルリターンが優れているのは、最早一般常識と言っても過言ではないほどに広く知れ渡っています。

3年間で比較

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  • VTI +41.37%
  • QQQ +80.47%

3年になると、リターン差が39.1%に広がっています。

3年に1度の大きな急落で市場平均よりも39.1%も上回る下落を被ることがあるのか?

この時点でさえ、VTIが-20%の急落となった場合、QQQが約-60%以内の下落であれば、トータルリターンはQQQに軍配が上がります。

 

5年間で比較

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  • VTI +66.33%
  • QQQ +131.72%

5年間では、リターン差が65.39%になりました。

期間が長くなる程、得たリターンにより急落耐性が増すことが分かりますね。

5年間でリターン差を上回る急落が起こる確率ってどれぐらいあるの?

仮にQQQのリターンを帳消しにするぐらいの経済ショックが起こったとしたら、株式市場平均のVTIだって無事ではいられないだろうな。

「VTIを損切りしました」とかいうパワーワードが蔓延することになる。

 

10年間で比較

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  • VTI +215.47%
  • QQQ +447.49%

10年だと200%以上のリターン差が生まれているね。

10年間に暴落が数回起こったとして、このリターン差を吹き飛ばすインパクトのある経済ショックが来る確率ってどれぐらいなんだろうな?

こんなの考えるだけ無駄な気がします。

経過がどうであれ、リターン差分のアドバンテージがある以上、それを超えるマイナスが発生しない限りQQQが株式全体の市場平均に負けることは絶対にありません。

結局のところ

私がVTIに傾倒しているので見方を変えるために、少し考えてみた結果が今回の記事になります。結果が全てと割り切れば、キャピタルゲイン目的の成長株に集中したセクターへの投資だって王道となります。 

「QQQ積立投資」ってブログ徘徊をしても見掛けないので、検討価値があるのかを含めて把握をしておきたかった次第です。

私としてはアリよりのアリだと思いますよ。QQQ1本は無理だとしても、「VTI + QQQ」なら十分長期投資の対象に入って来るのではないでしょうか?

あと、ドローダウン時に「市場平均よりリターン差分のアドバンテージがあるから問題なし」って考えは割と好感が持てる考え方です。

急落時に市場平均より下落を被らないETFと個別株を選択することが肝要であり、私が目指すべき投資家としての在り方だと言えます。

難しいですが、結局のところ市場平均を超えるリターンを得ることを目標にしているので多少のリスクは長期で許容するべきだと感じています。

 

最後に

言いたかったことは、「市場平均だけがインデックス投資の王道ではない」ということです。ここ20年ぐらいは時価総額比重のETFで十分でしたが、これが長期で見た時に年率3%程度のリターンに落ち着いた時に直面する問題でしょう。

期待していたリターンを得られない未来を考慮に入れると、成長性が期待できるセクターへの投資も悪くない考えです。特に情報技術セクターは急騰落しますが、現在から未来に掛けて生活必需品に近いものに変わって来ていると感じています。

インデックス = 情報技術セクター

こんな風に言われる時代が、すぐそばに来ているのかもしれません。

時代が変遷すると、インデックス対象の王道が移り変わるってことですね。 

今はVTIで問題ありませんが、いずれ特定のセクターを組み入れないと想定していたリターンを得られない、ということは十分に考えられるので私にとっても他人事ではありません。むしろ積極的に考えないといけません。

個別株の投資センスがない以上、ETFか投資信託でポートフォリオを組成し直す必要がありますね。と言ってもQQQかVGTを付け加えるだけになりそうですが。

こんなことなら以前に保有していたVGTとVHTを残しておけば良かったって話になります。我ながら本当に無駄な取引が多く、要領の悪い投資家ですね。

現状はVTIの積立を継続しつつ、保有銘柄の中で売却を検討中のアルトリア・グループかVYMとQQQ・VGTあたりを入れ替える対応になるでしょうね。