私はSBI証券をメイン口座として使っていますが、週間ランキングがふと目に止まったので記事にしてみた。
米国株式の週間売買代金ランキング
どこの証券会社でもありがちな「当社のランキング」を公開して売買意欲を促進させてくるあれです。
投資信託だと、売買ランキングじゃなくて「自社で売りたい投資信託ファンドのランキングじゃね?」とか疑いたくなるような内容ですが、個別株やETFだと何となく納得してしまいますね。
先週分のランキングですが、レバレッジETFがこんなにも入っているとか目を疑ってしまうよ。みんな欲にまみれすぎじゃないですか?
3倍ブルが大人気ってことですね。
つまり長期保有する気がない投資家があふれ返った結果がこれ。
VOOやBNDといった堅実なETFも上位にいるので、投資家が2極化されている印象を受けます。ちゃっかりSPYDも入っているので、配当金目当ての投資人気もまだまだ現役だな~と感じます。
レバレッジETFの週間リターン
毎度おなじみMorningstarのチャートにご登場頂きまして、確認をしてみよう。
- TECL -6.90%
- SPXL -6.50%
- SOXL -20.42%
- SPXS +6.26%
数字はこんな感じだけど、着目するべきは先週比がNEW!の表示部分だと思う。
そう、「SOXL」と「SPXS」のことだ。
先週から急に売買が増加したってことだけど、これって明らかに「コロナウィルス関連で下がったので買ったよ」状態ですよね?
つまり短期売買目的の売買がアホみたいに増加したってことを考えると、米国株式市場のリセッションが本当に間近なのかもしれないと思わずにはいられないよ。
2000年頃に起きたITバブルぐらいの規模のやつ。ドットコムって社名がついているだけで株価がだだ下がりしていた暗黒時代が再び。
そうなって欲しくはないけど、心構えだけはしておかないとね。30年以上はインデックス投資を中心にして保有し続ける予定なので、仲良くお付き合いしないといけませんから。
特にSPXSについては新規の買い取引ではないことを願いたいね。今後の動きによってはS&P500の逆相関3倍レバレッジETFだと焼け野原状態になりそうだし。
個別株に目を向けると
QQQとVGTがランキングに入って来ていることを考えれば、察しが付くのかもしれないけど情報技術セクター銘柄が強いですね。
こちらはGOOGLだけが新しくランキング入りをしているので、顔ぶれはほぼ変わらずのようですね。テスラが大健闘していて少し意外に感じましたが、概ね値上がりを意識した売買が目立ちます。ただ年明け間もない時期なので、単にNISA枠を早々に使い切った投資家が多数いるだけなのかもしれません。
ランキングを参考にして個別株を選択するなら、QQQとVGTを買う方が無難だと思いますよ。だって決算結果や企業分析などを気にする必要がないから。
ETFなら自動で銘柄取捨選択をするし、ポートフォリオのリバランスだってしてくれる。どうしても個別株を保有したいってことじゃなければETFでOKですよ。
まとめ
週間売買ランキングを見て何か思うところはあったでしょうか?
個別株ランキングは大型株を多数含んでいるので、中長期投資を考えている人が多い印象を受けましたが、ETFランキングの方はより利益を求めている人が多い印象。
現物取引なので、どんなに急落をしても負債を抱えることがないから人気が出ているのかもしれませんね。
100万円をベットして倍リターンを狙う
こんなのを気軽に出来るから売買が増えているんだろうな。
-50万円になるより+100万円になる確率が高いと思っている人が多いってことだ。
私は堅実にVTIをこつこつ積立するだけですが、リーマンショック級の経済ショックが起きて株価が暴落した場合であれば新規購入すると思います。
元の株価に戻ることを前提に考えて期待投資をするでしょう。
しかし、その際にはVTIやVYMなどの配当金が倍ぐらいになっているので、大いに悩むと思います。配当金が4%以上のVTIとか、6%以上のVYM(高配当ETF)なんて絶対に買いたくなりますよ。
話が少し逸れましたが、現在のレバレッジETF攻勢のランキングを見ると近い内に暴落が来る気がしてなりません。杞憂であればいいのですが。
現金比率を少し高くする為に、積立額を10万円 → 5万円に制限することを検討する日が来てもおかしくないね。
ダウは20,000ドルや25,000ドルに到達した時に「買われ過ぎ問題」が度々出ていましたが、毎回アウトパフォームしていることを考えれば素人の考えなど気にする必要はなく、ただ機械的に積立投資を実行する方が未来の幸せに繋がる気がします。
鉄の意思で投資信託をひたすら積立投資をしている諸兄姉はまじでやばいですね。
その不動心を少しでも分けて欲しいと思う最近なのでした。