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40歳の退職予定者が、週3ぐらいの労働でセミリタイアを試みる。労働時間の拘束が少ない生活を目指すブログです。

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債券ETFであるBNDをポートフォリオに加えるべきか?

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私のポートフォリオは株式100%です。

現段階で債券の保有を考えておりませんが、アセットロケーションを構築する上で適切な資産配分をするには債券だって選択肢の1つになると考えます。

海外ETFの資産総額を見ていると、債券ETF(BND、AGG)が上位にいるではありませんか。

であれば、米国株投資家たちから見て一定の評価を得ていると思います。

今回はVTIとBNDにスポットを当てて色々と考察をしていく。

VTIとBNDを比較してみて

いつもおなじみのMornigstarのチャートに登場してもらいます。

当ブログでは準レギュラーを張るぐらいに登場回数が多いですね。

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BNDの設定が2007年のようで、約13年ぐらいのチャートが確認できます。

債券の価値がほとんど変わらない、というのが見て取れますね。

長期間で保有をしていても、ほぼ配当金イコール実質リターンとなっているかと。

経済ショック時に真価を発揮するBND

リーマンショック時にVTIの株価が50%程度のマイナスを食らっている時期を見ても、ほぼ動きがなく一定の価値を保っていることが分かります。

アセットロケーションを構築する際、リスク資産配分に債券を加えることで下落時の変動をマイルドに出来るので、リスク資産を低リスク投資に抑えることが可能です。

  • VTI100%で保有した場合、50%程度のマイナス
  • VTI50%、BND50%で保有した場合、25%程度のマイナス

このように、債券を加えると下落時に真価を発揮してくれるでしょう。

ここで注意点を1つ指摘しておく。

BNDは一定の株価で変動しませんが、ドル円はめっっっっっちゃ変動しています。

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どうですか?ドル安が続いたことで、120円 → 80円ぐらいまで下落しているので33%OFFでのプライス状態ですよ。

これが為替変動リスクってやつですね。

私たち日本人は円通貨を使って生活をしています。外国株や債券の場合は配当金・売却益をドル通貨で得ることになるので、どこかのタイミングで円通貨に換えることになります。

債券に限らず、株式での配当金生活を考えている人はドル安円高と長期間に渡って仲良く付き合うことになると思います。

為替変動に対する私の考え

「だったら、お前どうするの?」って疑問に思う人もいるかもしれないので自分の考えも書いておくことにする。

私は米国株式100%でポートフォリオを組んでいるので、配当金や売却益は当然ドル払いとなり、為替リスクと無縁ではいられません。

結論から言えば、「5年間程度の生活金は随時確保しておく」と考えております。

1年間で200万円ぐらいの余裕資金と給与所得があればOKとしているので、おおよそ1000万円ぐらいは複数の銀行口座と証券口座に分散して預けています。

「5年ぐらい猶予を持っていれば、暴落からある程度回復しているだろう」と割とマイペースな考えの上で成り立っていることになる。

5年間以上もドル安が最低値付近で変動しなかったら、知らん状態ですがね。

長期間で見た時、VTIとBNDの評価

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※Dividend.comのデータより

米国株投資を開始した当初、BNDの配当金履歴を見た時に非常に驚きました。

「毎月配当金が出ている」

その時は配当金至上主義の米国株投資先達様ブログを参考にしていた時期なので、本気で保有しようと検討していました。結局は株式のリターンを無視できないので株式保有のみとなりましたが。

現在はMO(アルトリア・グループ)ぐらいしか残っておらず、その他は売却済み。

www.hodo-work.com

過去記事だが、投資開始当初の保有銘柄を戒めとして公開しています。

さて、本題の評価だけど、BNDは債券というだけでメイン投資先とは成り得ません。

長期で見ると、株式が債券を大きくアウトパフォームすることは事実です。

「株価変動なく、配当金を受け取りたい」

このような考えを持つ、一定の層にしか大きなメリットは無いでしょう。

仮に潤沢な資金(2億円ぐらい)を持っていても、「VTI50% + BND50%」とする方がトータルリターンが高くなると思います。

「暴落時でもBNDを一部売却してVTIを購入する」という手法も取れるので、その後の株価回復時のリターンも期待できます。株価高騰の結果VTI比率が上昇しますが、こちらも同様にVTIを一部売却して、「VTI50% + BND50%」となるようにリバランスをすれば永久機関の出来上がりです。

投資資金が潤沢にある人は一考の価値ある投資手法だと思いますので、ご検討しては如何でしょうか?

最低ラインは1億円ぐらい欲しいので敷居は高いですよ。

結局のところ、1000万円ぐらいの資金で債券を組み入れるとすれば、「やらない方がいい」という結論になりますね。

暴落を考えて債券を組み入れることを否定はしませんが、せっかくリスク資産で運用をしているので出来る限りリスクを取って相応のリターンを得る方が結果として納得するのではないでしょうか?

「リスク資産なんだから、リスクを取れよ!!」ってことです。

ただ、ハイリスクすぎる投資はNGです。身の丈にあったリスクを取りましょうね。

なので私は「VTI100%」でも良いぐらいに思っています。

もっと言えば、私はVTI(80%) + 個別株(20%)のポートフォリオを目標に淡々と積立投資をするのみです。

まとめ

 VTI絡みで調べ物をすると、最終的にはいつも「VTIだけで問題ないな」に落ち着きます。今回もこの結論は変わりません。

ただ債券を一部組み入れることは、いずれ直面することになると思ったので今回改めて調べてみましたが、資金が少ない内は株式オンリーでポートフォリオを組む方が効率的にリターンを得ることに繋がります。

また、「株価成長 + 配当金」で長期に渡り複利を利用した運用が出来ていれば、それだけで資産運用は大成功と言えるでしょう。

一生保有することができる銘柄を考えると、選択肢がETFと投資信託に絞られます。

私はバンガード社が運用しているETFのVTIを選択したわけですね。

メイン投資先は一生保有する気のある銘柄やETF・投資信託をおすすめしておく。

間違っても短期投資を繰り返すことはしないようにしましょうね。

それこそ時間の損失であり、無駄な取引が多いだけで実りの少ない投資結果となりかねませんのでご注意を。