最近、米国株式が好調なので、こんな時こそ下落時の対応を考えておきたい。
過去の大きな下落シーンと言えば、リーマンショックだろう。
だけど10年前だと、比較できない銘柄が割とある。私の保有銘柄だとビザが2008年に上場しているのでギリギリすぎるわけだ。
あと国内では人気ETFの、「VT」や「VOO」なども後発組になりますね。
今回は2018年の米中貿易摩擦時で米国株式市場全体が全面安となった時期において、疑似経済ショック扱いにして色々と比較してみた。
米中貿易摩擦時での下落耐性を見る
比較対象は以下の銘柄を選定した。
- VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
- VGT(バンガード・米国情報技術セクターETF)
- VHT(バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF)
- MSFT(マイクロソフト)
- AAPL(アップル)
下落時は何を保有していも厳しい状況なのが分かりますね。
この時はアップルに直撃していた記憶があるので、より下落が続いていました。その後の回復っぷりが異常なまでに上昇しているので、これぐらいの下落時で買い増しが出来るぐらいのメンタル的余裕がある人は何も問題ないでしょう。
逆に、この下落程度で無理ならアセットロケーションを見直すことをおすすめする。
投資に回す資産配分をきちんと把握しておくことは非常に重要ですよ。
私はこの下落中でも、毎月20日ごろの積立投資を淡々と行っていました。含み損表示を見ると気分が滅入りましたが、仕事中に支障をきたすことは一切無かったので、20%程度のマイナスぐらいなら耐性があったようです。
よく見るとアップルって乱高下しているね
この時は経済制裁の報復合戦をしていた時期でしょうか?
VTIがまろやかな動きをしている時はあまり記憶にありませんので、間違っていたらすみません。アップル株保有者の度量が試されているかのようだね。
この時期を切り抜けた後は大きく上昇しているので、ずっと我慢して保有していた株主にとっては良いご褒美になったことでしょう。
私はVTIで満足していますが、もう少しリターンが欲しいならVGTがおすすめ。
アップル&マイクロソフト偏重のポートフォリオが気に入らないので過去に売却をしたことがありますが、今思えば惜しいことをしたのかもしれません。
最大下落幅で見た時にVTIとそれほど変わっていません。なのにリターンは大幅にアウトパフォームしていることを考えれば良い投資先と言えます。
何より情報技術セクターというのはこれからの将来に欠かせないセクターだと思っています。ポートフォリオ構成は時代に沿って変わるでしょうが、セクターそのものに対して投資価値が著しく下がる、という展開は現在では考えられません。
去年あれほど好調だったマイクロソフトと比べても遜色ないリターンを得ていることから、VGTへと投資は割と安牌投資と判断できます。
レバレッジETFだって下落する
ここで選手交代です。
MSFT(マイクロソフト) とAAPL(アップル)にはアウトしてもらいます。
みんな大好き「SPXL」と「TECL」がインしますよ。
- SPXL(S&P500に3倍レバレッジを掛けるETF)
- TECL(情報技術セクターに3倍レバレッジを掛けるETF)
どうだろうか?この下落でも大丈夫そうですか?
私は無理です。
絶対に仕事に支障をきたすレベルだわ。何をしていても投資のことで頭がいっぱいになるだろうな。「損切りするか?」これをずっと自問自答している自信があります。
大きなリターンに目がいくだろうけど、下落時のことを頭の隅に置いておかないと安くない代償を支払うことになりますよ。
VTI基準で考えると、リーマンショック時だと今回のケースの2倍ぐらいの下落幅になると想定できます。レバレッジETFだと80%のマイナスぐらいは損失リスクとして認識しておかないといけないわけですね。
メイン投資に据えている人はいないと思いますが、あくまで資産の一部での運用に留めておくのがベターでしょう。
私はやりませんが、NISAを使って投機的に投資をするのは考えようによってはアリだと思います。120万円を天秤に掛けるのを良しとするならば、です。
- SPXLまたはTECLをNISAで120万円分購入する
- 5年間放置する
- 限りなくゼロになっている or 3倍ぐらいになっている
これぐらい割り切って投資ができるならアリなのでは?と思います。
途中で暴落があっても、知らん状態で放置できるメンタルがあればOKだよ。
ブログのネタにはなりそうですが、掛ける金額を大きすぎるからやらないと思う。
私ごときではUSA360で満足しておくべきだね。
こいつの積立(月1万円)をNISA枠で設定しているので、途中経過をちょくちょく載せることがあると思います。まだ1月分だけしか買っていないけどね。
まとめ
今のところVTIへの投資において、下落時だろうが淡々と積立を実施しています。
30%前後ぐらいの下落では問題ないと思います。
問題はリーマンショック級の経済ショックが到来した時ですね。あそこまでインパクトのある経済ショックはそうそう無いだろうから考えるだけ無駄な気がしますが、心構えはしておいた方が良いでしょう。
実際に下落中だと買い増しは難しいです。この調整時に積立以外の追加投資は1回だけしか出来ませんでした。
積立は自分のルールなので問題なく実行できますが、下落を理由にした追加投資だと躊躇してしまいます。ただナンピンしているだけになるのが怖いからね。
「ナンピン」というのは株価下落の際に、買い増しを行って平均取得単価を下げる手法のことです。下がり続けるとエンドレスに買い増しすることになります。
従って、自分のルールを作って取引をする方が良いと思います。
私の場合だと、「毎月20日に追加投資をする」これを絶対に遵守。
他のルールは特に設けていませんが、EMA(指数平滑移動平均)の200日線を割り込んだら追加投資をするようにしているぐらい。
みんなはMyルールを作っていますか?
ルールを作って作業的に投資をする方が良い結果を産むかもしれませんよ。