1月28日は米国株式市場、というよりは全世界規模で大きく下落した日になりましたね。
このところ米国株式市場は絶好調だったので良い調整になったぐらいの認識です。
これは「Seeking Alpha」アプリの保有&ウォッチリストです。
今回の株価下落は、中国(武漢)から感染拡大中のコロナウィルスの影響が直撃したことに起因している模様。一部地域の問題ではなく全世界に影響を及ぼすことになりました。
こういう時こそ、国家間のイザコザ関係なく問題解消に向けて手を取り合って頂きたいものだが、果たして歩み寄りを見ることが出来るのでしょうか?
株価が大きく下落した
全然暴落ってレベルではありませんが、普段の動きから比べると大きく下落したので、こんな時こそ振り返りは大事です。
自分のリスク許容度を把握する良い機会だと思う。
※finviz.comより
S&P500のヒートマップ図ですが、見事に真っ赤です。この下落でS&P500指数は年初ぐらいに戻りましたね。年初早々に買った人はもれなくマイナススタートに。
私のVTIも同様に年初来リターンで見ればマイナスですのでお仲間ですよ。
1日だけの動きを追ってもしょうもないですが、こんな日もあったよねって振り返る時があると思いますので記録の意味を込めて残しておきたい。
私のポートフォリオは健全か?
MornigstarのMyポートフォリオ表示ですが、これで見ると小幅損失程度で済んでいますね。これぐらいなら放置OKで余裕で傍観できるレベルでしょう。
1%程度の下げで追加投資を考えること自体ナンセンスだな。
こういう時に思うのが、ETFオンリーで保有するよりも個別株を多少加えた方がリスク低減に繋がるかもしれないってことです。
普段からMO(アルトリア・グループ)を売りたいと言っておきながら、市場全体が下落状態時には役立ってくれています。
ポートフォリオ全体の8%程度にしか影響しないとは言え、VTIよりマイナス%が低い場合を割と見掛けます。その時は生活必需品セクター全体の下落幅がただ低いだけだと思いますが、今回のように大きい下落時には丁度いい清涼剤になり得ます。
MKC(マコーミック)も同様に私の心のオアシスを毎回のように務めており、市場全体が大きく下落した時にはとても頼りになる銘柄です。
みんなが大好きなレバレッジETFはどうだ?
冒頭の「Seeking Alpha」でお察しだと思いますが、大きく下落をしましたね。
- SPXL -4.78%
- TECL -7.05%
1日でこれだけ動くんだね。レバレッジETFに注視してから初めての大きい下落だったので非常に興味深く受け止めています。
いつもチャートで確認するだけなので(だいたい週足表示)、大雑把な確認だけに留まりますがリアルタイムの状況を目で見て頭で自覚すると違った感想が沸いてきます。
もともと分かっていたことですが、更に「VTIだけで充分」ってことを再認識することが出来ました。
1日だけで終わるならいいよ。
でもさ、この相場が何日が続くと、あっという間にマイナス20%ぐらい余裕で記録すると思うよ。
頭がハゲになりそうですし、円形脱毛症とかになったら嫌すぎるわ。
いつも行く美容院で話を聞いた事がありますが、円形脱毛症ってなかなか完治しないらしいですね。症状が治まってもハゲた部分に毛が生えないので、ほぼ永久脱毛状態になるって話です。円形が大きいと目立つので、髪を短くカットできなくなるようです。坊主に近いぐらい短くすると、一部分だけ毛が生えてないのですごく目立つとのこと。
少し、話が脱線してしまいました。
今回のようなマイナスが今後何回か続いた場合は、レバレッジETF投資家のメンタルが問われることになるね。
メイン投資でしている人はいないと思いますが、2番底・3番底があるかもしれないので追加投資をする場合は注意するように。
私はコロナウィルス終息宣言があってから、いい感じに落ち込んでいる優良銘柄に投資をするかもしれません。もし投資をするとしたらの話ね。
VTの存在価値を考える
正式名称は「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」と言います。
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動。
先進国・新興国の両方を投資対象としており、米国内外の株式で構成されています。
世界約47ヵ国の大型・中型・小型株約8,000銘柄に投資をしているので、「全世界丸ごと投資ETF」と言っても差し支えないでしょう。
時価総額加重を採用し、リバランスを行っている。経費率は0.09%(年率)
VTの説明はこんなところですが、今回の下落は全世界共通という事もあってピックアップをしてみました。
- VTI -1.50%
- VT -1.86%
1月28日における前日比がこの通りですが、いつでも全世界株式は米国株式に劣後しているので気に掛けているわけです。
1年以上で比較すると、どのタイミングでも同様だと思います。
個人の考えとしては、全世界株式への分散投資の方が米国株式のそれより長期投資にふさわしいと考えています。しかし、結果が伴いませんね。
株価下落時はいつもこんな感じの所感です。
- 米国が原因 → 米国はそこそこ下落。米国外はつられて結構下落。
- 米国外が原因 → 問題を引き起こした国が下落。
米国株式市場が大きく下落する時は、米国外株式はそれ以上に下落をしています。
もともとVTに含まれる米国株式は約55%になるので米国外株式は約45%となり、おおまかに計算をすると「米国株式-1.50%」と「米国外株式-2.30%」のブレンドでVTの株価が1日で-1.86%となっていることになりますね。
リーマンショック後の動きを見ても、常に劣後することが確認できます。下落時はより下落し、騰貴時には米国株式の成長について行けない様が見て取れます。
現在のところVTを選択する必要性がなく、米国株式市場だけをターゲットにして投資をする方が最適解になるというわけです。
なるほど、S&P500への投資が人気になるわけですね。
米国だけが打撃を受ける経済状況、となる経済ショックでも起こればVTの有用性が証明出来るでしょうが、全然想像できません。分散投資は大事だけど、過剰に分散した投資だと多くのリターンを望めない典型的なパターンとなっているような気がします。
薄味派の人はVTを選択すれば良いでしょう。
私は1つの味を長く楽しみたい派なのでVTIを選択しますね。
まとめ
結局のところ、1日だけの動きではリスク許容度もクソもない話にはなりますが、逆に考えると「たった1日」の下落だけで売却をしようとか、損切をしようとか考えるなら「あなたのリスク許容度はとても小さい」と言えるでしょうね。
私のように市場平均に対して積立投資をしている層であれば、今までと変わらずに定期的に積立をするだけ。追加投資後に大きく下がっても、数年後には「今回の下落ぐらい誤差じゃね?」と思う程度でしょう。特段、何かアクションを起こすことはありません。
今回のような一時的な下落を、涼風程度に感じているなら現在の投資手法で何も問題ありません。自信を持って継続しましょう。