当ブログを読んでくれている諸兄姉は既に知っている事ですが、私には個別株投資のセンスがまるっきりありません。
従って、毎月コツコツ積立投資を実施するしかありません。
ポートフォリオ内の一部で個別株を保有をしていますが、あくまでおまけです。
長期保有してリターンが少しでもETFをアウトパフォームしてくれたら嬉しいな~程度しか考えていないので、多くを望んでいません。
私のメイン投資先は米国ETFであり、「VTI」を選択しています。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)
米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーしているETFです。
「米国株式市場そのものにまるごと投資」
2019年12月末時点で3,571銘柄で構成されています。
数字のデータソースはMorningstarになります。(上位25銘柄 + その他)
- ベンチマークは、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」
- 大型株、中型株および小型株への分散投資
- 経費率は、年額0.03%(税別)
- 売買回転率は、3.5%(2019年12月末)
- 保有銘柄は時価総額ベースで配分
私が特に気に入っている点を挙げてみました。
VTIに投資をしている理由 その1
「VTI」がバンガード社のETFであること。
作ったのがバンガード社な訳だから、そのベンチマーク指数に当たる「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」の使用料の価格決定権は、当然バンガード社が有しています。
よく比較されるであろうS&P500の場合は、使用料の価格決定権がS&Pグローバル社に委ねられています。
米国ETFでS&P500指数をベンチマークとしているVOOやIVV、SPYなどはS&Pグローバル社に使用料を支払って運用をしていることになりますね。
ちなみに国内投資信託においても、S&P500指数をベンチマークとしているファンドに関しては全て同様に使用料を支払っているよ。
このことからVTIをオンリーワンETFという位置付けで考えており、投資先としている次第です。
これは私個人の考えになりますので、S&P500指数派の人はご容赦下さい。
VTIに投資をしている理由 その2
大型株は当然ですが、中型株・小型株も投資対象としている点が好きです。
個別株投資の場合は大型株のみを保有して、出来る限り倒産リスクを避ける運用にすると思います。その際、小型株を選択することはないでしょう。
だって米国株だと有名企業しか知らないからね。
しかし、中型株と小型株の集合体として、ETFを通しての運用となれば話は別です。
倒産リスクを気にする必要がなくなります。
とは言え、私自身が「大型株だけのS&P500より、小型株を含むVTIの方が優れている」とはちっとも思っていません。
しかし、未来のアップルやアマゾン、マイクロソフトなどの企業レベルまで成長するであろう、現在はまだくすぶっている中小企業への投資と考えれば悪くない話です。
未来が的確に読めるなら個別株を選択すれば良いですが、何度も言っている通り私にはそのセンスがありません。
であれば、米国株式市場全体に投資をすることで対応したい、という訳です。
VTIに投資をしている理由 その3
バンガード社が定期的に経費率の削減をしてくれる。
私の記憶では、0.05% → 0.04% → 0.03%(現在)と下がったような気がします。
それ以前は株式投資自体をしていなかったので分かりませんが、バンガード社の方針を考えれば資産総額が確保された段階で徐々に経費削減をしていたことでしょう。
これはすごいことだと思います。
日本の投資信託運用会社に見習って欲しいです。
「ライバル会社が経費率を下げたので、うちも下げることにしました」
最近、こんな対応する運用会社ばっかりじゃないですか?
個人的には「経費率を下げるから素晴らしい運用会社」ではないと思っています。
「素晴らしい運用をしていれば、ファンドの資産総額が潤沢になるので自然に経費率は下がる」これがあるべき姿だと思うんですよ。
実際、成功しているバンガード社はそうした対応で上手く運用しているのだから。
最近米国株に興味を持って始めた人は知らないかもだけど、S&P500ETFで有名なIVVとVOOで経費率の競争があり、一時期IVV(0.04%)とVOO(0.05%)の時期がありました。
ブラックロック社がバンガード社に対してより低い経費率を設定したのです。
その時のバンガード社の対応は・・・・・・特に何かをするわけでなく、今まで通り資産総額が増加したタイミングでマイペースに経費率の削減をしただけですね。
現在ではご存じの通り0.03%になっているので、最も経費率の低いS&P500指数の米国ETFとなっています。VOOと比べるとIVVの方が余裕で資産総額が上なのですが、経費率を下げることをしませんね。
経費率は長期投資には重要なファクターですので、定期的に削減をしてくれるであろうバンガード社に任せておけば問題ないと考えています。
逆を言えば、「国内の投資信託運用会社では不安なので、わざわざ米国の運用会社であるバンガード社を選択した」とも言えますね。
VTIに投資をしている理由 その4
売買回転率が低いので頻繁な銘柄入替を行わない。
と言うか、米国市場全体に投資をしているので上場した企業を新規購入し、上場を廃止された企業を売却する。それ以外は時価総額ベースで配分を行っているだけだと思う。
S&P500の場合は銘柄入替される時に対象銘柄が大きく売買されますが、VTIの場合は米国市場全体に元々投資をしているので最初から保有しており、VTIポートフォリオ内の配分に動きがあるだけに留まります。
もちろん市場全体に投資をしているので、クズ株を多く保有することになるデメリットもありますので、売買回転率が低い方が優秀ということはないですが、「無駄な売買がない」という点は低コストETFとしてポジティブに捉えて良いと感じています。
VTIに投資をしている理由 その5
VTIのポートフォリオは時価総額ベースで配分されている。
S&P500の場合もそうですが、この「時価総額ベースで配分をしている」という点がとても偉いと思う。
セクター配分
1位は「情報技術」ですが、時価総額ベースでの配分をした結果、最もウェートを占めるセクターとなっていますね。続いて、「金融サービス」、「ヘルスケア」となっており、大型株の多いセクターが上位を占めている現状です。
現在の米国市場の牽引役であるハイテク企業への配分に偏っていますが、これは現在で確認した結果であって、この配分は時代の推移に伴って変化したものでしょう。
2000年ぐらいのドットコムバブル時代は情報技術セクターへの配分はきっと少なかったと思います。過去の配分の推移を調べる方法が分からないので確証はありませんが、その時代に沿った配分をしていると考えれば、自分であれこれ考えるよりVTIが自動的に行う時価総額ベース配分に任せた方が良い結果を産むと考えます。
保有配分 (上位15銘柄)
上位15銘柄でも全体から見て1%未満の銘柄が既に出ているね。
1企業に対して大きなウェイトを占めていないので、業績不振や倒産などが原因で暴落する、投資リスクを限定できる点は分散投資の長所ですね。
逆に株価高騰時には控えめな利益を得るだけに留まりますが、低リスク投資を長期間続けることを前提に考えている私のような者には丁度いいと思っている。
時価総額ベースで配分をするので、20年後ぐらいには上位の顔ぶれが全入れ替えになっているかもしれません。しかし、その時代に沿った成長株を取り入れていると考えれば、自分では絶対に保有しない成長株への投資を自動的にやってくれている訳です。
実際に私の場合で考えると、上位15銘柄の中では、マイクロソフトとビザ、ジョンソン&ジョンソンぐらいしか個別に投資をしようとは考えないと思います。
まとめ
VTIのことを調べていると、いつも「もうVTIだけでいいや」との思いが強くなります。
今回もその例に漏れることなく、VTIへの積立投資をこれからも続けて行く所存です。
市場平均への投資は日々のストレスが本当にないのでおすすめですよ。
VTIが大きく下落した場合、市場全体が売られているので何をしてもダメダメ状態の相場だと認識するので、仕方がないと割り切りるようになります。
逆に上がった時は、「おっ、米国株式市場が好調じゃん」と思うだけで特に何かアクションを起こすことはありません。
毎日株価をチェックしますが、スマホアプリで1分ぐらい確認をして終わりです。
ストレスを抱えてまで投資なんてするものじゃありませんよ?