いつもVTI中心で考えている私ですが、米国高配当ETFにもスポットを当ててみたくなったので今回少しだけ考えてみました。
よく見かける米国高配当ETFを見る
SBI証券、マネックス証券、楽天証券で取り扱いのあるETFだけを対象にする。
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
- 運用会社は、バンガード・グループ
- 連動インデックスは、FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス
- 純資産総額は、約3.2兆円
- 信託報酬は、0.06%
HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF)
- 運用会社は、ブラックロック
- 連動インデックスは、モーニングスター配当フォーカス指数
- 純資産総額は、約8,400億円
- 信託報酬は、0.08%
SPYD(SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF)
- 運用会社は、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ
- 連動インデックスは、S&P 500 高配当指数
- 純資産総額は、約2,200億円
- 信託報酬は、0.07%
PFF(iシェアーズ 優先株式&インカム証券 ETF)
- 運用会社は、ブラックロック
- 連動インデックスは、ICE 上場優先株式 & ハイブリッド証券 インデックス
- 純資産総額は、約1.8兆円
- 信託報酬は、0.46%
高配当ETFと市場平均(S&P500)のチャートで確認
2019年
S&P500指数がいかに強かったのかよく分かるね。これはもはや米国市場平均が好調だったことをアピールしているだけの図だな。
PFFは見る前から結果は見えていたけど、その他のETFは配当込みなら良い線行くんじゃないかな~とか思っていましたが、勝負になっておりませんな。
ですが、動き自体はS&P500と同じようなチャートを描いているので無配グロース株の差が明暗を分けたみたいだね。
たかが1年間なので、そんなに参考にならないでしょう。
2015年10月~2020年1月(約4年間ぐらい)
後発のSPYDの運用期間が短い為、5年にも満たない比較になりました。
こちらでもS&P500指数と似たような動きをしています。
PFFは仕方がないね。こいつは債券みたいなものなので上昇はあまりしないです。
それ以外の3ETFは少々物足りない動きでしょうか?
配当金が多く出ても値上がり幅を加えたトータルリターンで考えると、大きく劣後していることが分かりますね。
やはり高配当ETFは配当が絶対欲しいマンだけが買うべきです。
20年くらい投資を続けないと結果なんで出ないから一概には言えないけど、それでも1年1年を大事にするべきだと思います。
私の場合、投資期間を20年とすれば、1年×20回と考えます。
「1年間の積立を20回分繰り返す」と考えれば気が楽なのでそう思っているんですよね。
配当再投資を機械的に続ければ必ず報われる、とは思っておらず、それを盲目的に続けた結果S&P500に劣後する未来が待っているとか十分あり得るので、むしろ1年間のトータルリターンを把握して次年も継続するのかを決めた方が良いと思います。
何だかんだ考えますが、結局のところは市場平均に低コストで投資をできる商品を選択するのが1番良いことに行きつきます。
つまり、米国市場平均たるVTIへの投資です。
私の結論はこれで決まりですが、配当金を生活費に充てることが出来る資金力のある人だっていると思います。
それが出来る人は高配当ETFへの投資で間違っていないです。
むしろ推奨します。高配当企業は安定企業が多いので、その集合体たる高配当ETFにしても安定企業の集まりになります。
株価の値動きは緩くても多くの配当金が欲する人には良い選択でしょう。
私はバンガード推しなので、VYMを推薦しておきます。
おまけ
4年間の比較にARCCを追加したものを貼っておきます。
マネックス証券と楽天証券から購入することが出来ますが、SBI証券では取り扱いがありません。そのうち対応してくれることに期待。
リーマンショック級の経済ショックが起きて半額セール状態になったら、是非購入を検討したい銘柄です。
ポートフォリオの一部として採用することを考えると思います。